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2019年医療実績

はじめに

 2005年の開院から毎年、医療実績の公開と全部門の活動内容も交えた年報(webよりダウンロード可能)を発刊しています。ここに令和元年度(令和元年5月から令和2年年4月末まで)の分娩・手術データを公開します。昨年公開した平成最後の2018年度は、少子化の影響もあり分娩数は初の大幅減少になりました。この予測できた少子化は我々ではどうすることもできません。そこで、「ひととひとのつながり」の原点に回帰した医療と体制の再構築に専念しました。
 医療では、分娩の安全と選択肢を広げるために、昨年4月から麻酔科医による無痛分娩を体制強化の上で再開しました。本年4月からは麻酔科医も増え、現在は月〜金曜日に麻酔科医による計画無痛分娩が提供できるようになりました。さらに無痛分娩以外の通常分娩で突発的に起こる母体の緊急事態にも麻酔科医の医療技術の提供ができるようになりました。
 本年1月には、質の高い産婦人科医療体制のために長年最新医療と教育にたずさわってきた鈴木彩子医師に副院長として加わってもらいました。
 少子化に拍車をかけるコロナ禍による出生数激減と、産科クリニックの未来は厳しいとされています。我々も同様ですが、それゆえに分娩数に追われずに真の医療・サービスの体制強化が可能と考えています。
 令和の新時代、皆様の家族史の1ページを大切に届ける医療を最優先に一歩一歩すすんで行きたいと思います。

(理事長 院長 小西光長)

分娩統計

1.分娩数

本年は1003件(双胎2件含む)でした。
平成最後の昨年は、開院以来初の大幅減少のあと、我々にできる医療・事務・サービスの全てにおいて体制強化を進めてきたことが評価いただき、今年度は増加しました。
ですが、コロナ禍と少子化の急進行で今後も分娩数は日本全体の傾向と同じく減少していくことは避けれません。ですが、今後も数ではなく、安全とひととひとのつながりを最優先した分娩がご提供できるよう職員一同精進してまいります。令和の時代もみなさまの大事な家族史の1ページを大切にお届けしたいと考えています。

  • 分娩数 グラフ1
  • 居住地域 グラフ2 妊婦さんの居住地域は箕面市が43%、池田市と豊中市は合わせると42%でした。
    今後も北摂地域を中心とした患者様の母子医療に貢献できるように頑張りたいと思います。
  • ご紹介患者数 グラフ3 初診時から当院に妊婦健診に来ていただいた方は 58.5%であり、26.5%の方が近隣の先生方からご紹介でした。
    妊婦健診は妊婦さんのご希望により、ご紹介いただいた先生方の診療所で、そして夜間や休診日は当院にかかっていただいています。
    ご紹介いただきました先生方のご期待を裏切らないよう頑張りたいと思います。

2.分娩全体概要(1003分娩 (双胎2分娩含む) )

  年齢 出産回数
(今回含む)
分娩週数 児の出生体重
平均 33歳1か月 1.80 39週2日 3083g
最小 18歳 1 30週4日 1078g(IUFD)
最大 45歳 6 42週0日 4340g

3.分娩時刻

じつに経膣分娩の45.3%が夜間に生まれます。夜間も皆様のメモリアルかつ大事な一時ですので、医師、助産師、看護師一同笑顔でお迎えいたしますので安心してください。

4.児の性別

5.初産婦と経産婦の比較

例年とほぼ同様の結果で、分娩週数は大きな違いはありませんが、分娩所要時間が初産婦さんの平均14.4hrに対し経産婦さんは7.3hrで短い結果でした。
初産婦さんの場合は外来での体重管理や運動などの指導を守られた方が比較的短い時間で産めていると思いますので頑張ってください。

  人数 年齢 分娩週数 平均体重 分娩所要時間
(経膣分娩のみ)
初産婦 409 31歳
7ヶ月
39週4日 3061g 14.4時間
経産婦 567 34歳
1ヶ月
39週2日 3096g 7.3時間

6.分娩様式

  • 分娩様式
経膣分娩 901
予定帝王切開 67
緊急帝王切開 35
1003
  • 予定帝王切開適応
    既往帝王切開(帝王切開希望) 46
    骨盤位 18
    双胎 2
    そのほか 1

予定(選択式)帝王切開の適応は既往帝王切開後の反復帝王切開が最も多く、ついで骨盤位(逆子)でした。予定帝王切開は麻酔科医が担当小児科医とさらに麻酔科医と輸血の準備の上で行えた帝王切開もありました。
今後もクリニック一丸となり安全な分娩をめざしていきたいと思います。

7.TOLAC(既往帝王切開後の経膣分娩トライアル,VBAC)

現在、母児の安全を第一にするためにクリニックとして中止しています。

⇒TOLAC中止について詳しくはこちら

手術統計

  • 手術件数(流産手術、人工妊娠中絶除く) グラフ 手術件数は159件でした。
  • 手術内容 表
      件数
    帝王切開術 102
    子宮頚管縫縮術 39
    円錐切除 14
    他婦人科手術
    (流産手術および人工妊娠中絶は除く)
    4
    159

内容は当院の性格上、帝王切開が予定と緊急をあわせ102例で手術件数の64.2%をしめていますが、これは当院の分娩のわずか10.1%(全国平均は19%前後)です。予定帝王切開では全例、緊急帝王切開でも勤務日は全例、麻酔科医が術後の痛みを抑えた方法で行うため、術中安心に加え、術後疼痛と回復が楽との声もいただいています。また特筆すべきは緊急帝王切開が、全分娩のわずかに3.5%であり、開院以来の信条である産科・小児科・麻酔科医師、助産師、看護師が一丸となった安全な経膣分娩の追求の結果と思っています。現在婦人科腹腔鏡手術の再開に向けて体制強化をしています。

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